西洋占星術の占いを読むと「ホロスコープ」と平然と聞くけれど「ホロスコープってなに?」と思う方もいらっしゃるかと思いホロスコープを解説してみます。ホロスコープは簡単にいうと【天空の図】です。【ある日、ある時、ある場所、から見た、地球の周りにある宇宙空間の星の配置を二次元に書き取った図】のこと。
たとえばこれは、このブログの記事を書いている今の瞬間のホロスコープ。↑
右上にある情報は、このホロスコープが日本時間、2024年3月31日の午前5時53分時点の星の配置図であることを示しています。↓
左上にある情報は、このホロスコープが日本、東京都中央区の場所における星の配置図であることを示しています。↓
図形の中心は、2024年3月31日、午前5時53分、日本,東京都中央区、を表しています。↓
そして円形のもっとも左のポイント。ここが2024年3月31日、午前5時53分、東京都中央区、から見た東の地平線を表しています↓(このポイントをアセンダント/ASCと呼びます)
円形のもっとも右のポイント。ここは2024年3月31日、午前5時53分、東京都中央区、から見た西の地平線を表しています↓(このポイントをディセンダント/DSCと呼びます)
円形のもっとも頂点となる、中心に9と10と書かれたあいだを通るラインが指すポイントが、2024年3月31日、午前5時53分、東京都中央区、から見た天空の南中点を表しています↓(このポイントをMCと呼びます)
円形のもっとも底点となる、中心に3と4と書かれたあいだを通るラインが指すポイントが、2024年3月31日、午前5時53分、東京都中央区、から見た天空の北中点を表しています(日本の場合は足元の地球の裏側、南半球の相対する位置から見た南中点のこと)↓(このポイントをICと呼びます)
上記4つのポイントで、図形の全体の位置がなんとなくイメージできたかと思いますが、この図では太陽を表す記号が東の地平線から顔を出したところにあるので、もう夜が明けたとわかります。そして朝日が登り始めたところと。↓
太陽の上には海王星・金星・土星・火星とより空の高いところに向かって登っていっていることがわかり、↓
月のマークは南中点を過ぎて西に向かって沈んでいっているけれど、まだ空のわりと高い位置にいるのがわかりますので、今、外を見れば薄い色に変わっていく空に月が見えることがわかります。↓
ありました。今の月。↓
太陽の下、東の地平線より下には水星がいて、今、日本では見えなくて、もうしばらく時間が経つと東から登ってくるとわかります。南半球で、日本の東京都中央区に相対する緯度経度の位置から観測すれば、反対に水星は西の地平線に向かって沈んでいこうとしているところ、とわかります。↓
そのさらに下には木星と天王星が南半球の空に輝いていることがわかります。↓
こんなふうに、その日、その時刻、その地点、での天空の星の配置を表したものがホロスコープです。
そして占星術で使うホロスコープは何種類かあるのですが、もっとも最初にベーシックに使うのは【その人が生まれた瞬間のホロスコープ】。このホロスコープのことを【ネイタルチャート・出生天空図】と呼びます。たとえばこちらは大谷翔平さんの出生時のホロスコープ。
たとえば西の地平線にぴったりに金星があります。↓
西の地平線が表すのは「他者」。そこに「愛情」の星・金星がこんなにもピッタリとくっついていることで、この方は生まれ持って「他者から愛される」=「人気者」になることがわかります。
また西の地平線はその人の「職業」を表す位置でもあります。ここに「自分の好きなこと」を表す金星がピッタリくっついていることで「好きなことを職業にする」こともわかります。
ついでにもう少し突っ込むと、この位置は獅子座の23度。「自分のもっとも核となることに全意識を集中して、望むものを手にいれる」という意味があります。
ついでに個人鑑定をする際はさらに突っ込みますので、この金星は、9ハウスにある冥王星と繋がっています。その意味は「9ハウス=海外」「冥王星=規模が規格外に大きい」と読み、
つまり西の地平線から読み取るこの方の職業は、「好きなことを仕事にして、人からも好かれ、集中力を使って結果を手にする。またそれは一時期、海外に縁を持ち、規模の大きな活動となることがある」と読めます。(仕事や職業は、実際はホロスコープの別の情報からも読み取りますので、この読み方は仕事を読むあくまでもひとつの方法です)
またたとえば大谷翔平さんの太陽は蟹座の5ハウスにあります。↓
太陽という星は【その人の人生がどんな環境でどんな生き方を展開して生きていくのか】がわかります。
太陽蟹座は「家族や仲間などの身近なチームの中に人生ができる」とわかります。
5ハウスという位置は「自分の好きなことを楽しくやる環境」で人生が展開されるとわかります。
まとめると「太陽蟹座5ハウス」=「仲間や家族というチームの中で、自分の好きなことをやって生きる」=「自分の好きな野球チームというものをやり仲間や家族と楽しく生きる人生を送る」と読めます。
こんなふうに【ホロスコープ】=【星の天空の図】を読んで、星の情報からその人を読み解いていくことが【西洋占星術】という占いになっています。
興味がありましたら西洋占星術の講座をやっています。また個人鑑定もやっています。よかったら是非。