この世界には真理というのがきっとあって、私は物心つくかどうかの小さな頃からそういうことに感覚的に気づいていくことが大好きでした。もともとは占いも、目に見える世界の背景にきっとある「本当のこと」を感じさせてくれる気配を感じて、小さな頃から興味を持って読んでいました。
真理について自分なりに気づいていく過程で、星占いだけではなくて、それは目に入るものすべて、体験のすべて、感じることのすべてが、その気づきにつながっていくわけですけれども、そんな個人的考察の道中に、「本当に大切なもの」として自分なりにまがいなく感じることは、すべては全体でひとつなのだという感覚です。
たとえば一人の人間を例にあげても、その人が目の前の1日を充分に生き生きと過ごすには、まず精神が健康で元気であることですし、そして心臓の働き、神経の働き、循環器の働き、頭脳の働き、臓器の働き、五感の働き、などパーツごとの働きが健康で元気である必要があって、それら「部分」のすべてがそろって全体で1人の人の輝く今日がある。
これは地球全体にも、宇宙全体にも言えると思っていて、地球でいうなら地球を構成する海や川や山や大地や空気や火や植物や動物や人間など。それらをパーツと捉えると、その全部が繋がりあって、循環しあって、地球というひとつの生命体が健全に歳を重ねられるのだと思っています。
…ちょっと想定していたよりも話が大きくなってしまったのですが、笑
いつも占いを通して人様にアドバイスをさせていただいているのですが
「人がより良く生きること」
には必ず
「全体にとってより良く生きる」
ことが含まれていると思っています。
私は個人的に、現代の人が生き迷ってしまう背景には、その人のせいではなくて、目の前の社会のせいでもなくて、今生きている人たち全員よりもずっと以前から、ここまで人間社会が進化してきた長い過程の中で、本当はそれは良くなかったことや、その都度、目先の状況をクリアするために取られた行動が、現代まで連なってきてしまったところにあるのだと思っている部分がありまして。
経済の仕組みや、労働の仕組み、など、さまざまな仕組みに良くない面があると思っても、そんなことに個人が考えを巡らせても社会や世界の仕組みをどうすることもできないと途方に暮れて考えるのをやめてしまって。
たくさんの人が、どこか潜在的にでも、そんなことはきっとわかった上で、今ある社会の中で頑張れるようご自身のスタンスをとっているのだと思っているのですが。
…ちょっとまた話が逸れてきてしまいました、笑
そんな社会の中でも、本当に大切なことに気づいて実行してくださっている、勇気ある、愛のある方々が、農業の中にいらっしゃると思っていまして。
無農薬栽培で、本来の大地と植物の関係、またその穀物を食べる食事と人間との関係、食べた人間と地球との関係、を自然に戻してくれる農法です。
ここのところ私が食べている無農薬玄米は、合鴨農法というやり方のもの。農薬をまかないで、田んぼに鴨を放って自然界の循環を成立させてお米を無事に育てる方法。水も土も排水も、環境も、そしてお米を育てる農家さんやお米を食べる消費者さんなどを、農薬という化学品から守って、本来の循環の中で自然な暮らしを与えてくれるありがたいものだと思っています。
https://www.zyr.co.jp/okome/farmer.html
でもこれは綺麗事ではなくて、本当に大変なことだろうと思っていて。
私は20年近くずっとお米は玄米なのですが、以前は藍藻農法という無農薬の自然栽培法のお米を食べていました。農法には全然詳しくないのですが、こちらも自然界の循環の中で育ててくれるお米で、食べると身体が喜ぶような感覚があって、個人的には究極のお米に出会ったような感覚でいたのですが、これは農法とは関係ないのだと思うのですが、栄養が豊富だからかお米虫がとにかく多くて、取り除いても取り除いても、、、頑張って続けていましたが、ついにしんどくなってきてその前に食べていた合鴨農法のお米に戻しました。
これは個人的な体験で、藍藻農法での玄米には今でも未練がありますし、お米虫と藍藻農法の特別な関係というのはないでしょうけれど、やっぱり、無農薬で食物を育てる、それも、事業として、というのはとても大変なことなのだと身に沁みて思ったのです。
自分がもしも農業をしていて、それも事業でしていて。無農薬農法でやれれば、考え方としては美しいけれども。もし害虫が発生したら。そして作物がうまく育てられなかったら。私は…自分は……たくさんのお米虫を実際に取り除いていた時に……農薬を使うかもしれないと思った瞬間がありました。私のはお米虫だったけれど、もしも育てているお米を枯らしてしまう害虫だったとしたら、と考えると。
農薬は、食べ物に困ることがないように、という、人間の願いからきっと始まったと思うんです。それを使って、人の暮らしの中に食べ物が安定供給されるようになって、農家さんも安定して作物が作れるようになって。人間が長くたくさん生きれるようになって。だから頭から農薬を否定する資格などなくて、本来の自然界での暮らしに比べればいつだって食べ物がある状況を作りだしたのは人が生きようとする知恵だったと思いますし。だから個人的には、今も農薬を使っている農法も、わかると思います。
だけれども。飽食の時代を迎えられた今、生きるに充分な食物を得られたなら、やっぱり少しずつでも、「本当のこと」を大切にできるように。人間だけのことではなく、全体のことを考えて、できる人からシフトしていくのが良いのだと思います。
人間だけ、パーツだけ、が生きやすくなって、そのために循環を壊して、それで全体が成立する仕組みは自然界にはないから、やっぱり、頑張っていく必要があるのだと思います。そしてそれは地球に生きる人間にも良い形で返ってくると思いますし、それは人の生きることを向上させてくれると思います。
合鴨農法、無農薬玄米
よかったら食べてみてください。
なんと言っても
田んぼに鴨がいるなんて
可愛くて美しい景色だ✨